カピキオーニはイタリアのヴァイオリン製作家。19歳でフランスに移りヴァイオリン製作に打ち込みました。
1932年以降イタリア全土で数多くの博覧会やコンクールに参加し、瞬く間にその才能が認められ称賛されます。
彼の作品はクレモナ、ローマ、パドヴァ、そしてフォルリで金メダルを獲得し、その作りの優雅さと優れた音質によって人気製作家となりました。 これまでに製作されたヴァイオリンはメニューイン、オイストラフ、チェロはロストロポーヴィチといった名だたる演奏家達に所有、愛用されています。 今回ご紹介するチェロはまさに彼の黄金期に製作されたもので、その音は、華やかに太く空間に響き渡る密度の高さと、反応の良い軽さ、加えて深い陰影のある音色を併せ持った傑作です。 この貴重なイタリアのモダンチェロはコンクール、コンサートなど大事な場面で高いレベルでその実力を発揮することでしょう。