日本ヴァイオリン

Hannibal Fagnola 1926
"ex-Kaufman”

H. ファニオラ 1926年製"ex-Kaufman”

H.Fagnola(アンニバル・ファニオラ (1866-1939年))は、グァダニーニをはじめとするトリノの巨匠たち(プレッセンダやジョセフ・ロッカなど)の精密なコピーを作り続け、さらに独自のスタイルを確立していった20世紀・トリノを代表する弦楽器製作家である。
1894年にトリノに移ってから、師であるリナルディ(Marengo Romano Rinaldi)のもとでさらに磨きがかかった腕を振るうこととなる。
1900年代に入り、当時の著名な演奏家やディーラー達の間で瞬く間に人気を博し、名工の仲間入りを果たした。
その活躍により現在でも変わらず数あるモダンイタリーの名工の中でもトップクラス・メーカーとして君臨している。

この作品はアメリカの著名なヴァイオリニストであったルイス・カウフマン(Louis Kaufman, violinist / 映画『風と共に去りぬ』のサウンドトラックではヴァイオリン独奏を務めた。)が実際に所有していた記録(書簡)を備えた貴重なものである。
独特の赤いニスと忠実にプレッセンダ1830年製のフォルムを精密に再現したこのファニオラ黄金期の作品は、その深く力強いサウンドとともに代表作と言えるだろう。

製作地
イタリア トリノ
カテゴリ
モダン