Mario Girardi 1953
マリオ・ジラルディ1953年製
マリオ・ジラルディは1894年にヴィチェンツァに生まれました。
彼が20代のころ、ヴィチェンツァに在住していた名工・ズガラボットの元でヴァイオリン製作技術を学びました。
ただ1916年ころから3年間、師であるズガラボットが戦争中にて仕事を辞めていたこともあり、ジラルディは1920年にミラノへ移りました。
そのころから彼は本格的に独自のスタイルを高め、その後1930年頃にトリエステに移り1961年に亡くなるまで、数々の素晴らしい作品を残しました。
今回ご紹介します1953年製の作品は、50歳代後半の円熟期に製作されたもので、安定感ある造りとオレンジ色系のきれいなニス、また密度の濃い音色をパワフルに響かせる音を併せ持った逸品です。