日本ヴァイオリン

Evasio Emilio Guerra 1937

エヴァーシオ・エミリオ・グエッラ 1937年製

Evasio Emilio Guerra(1875-1956)は元々ヴァイオリニストでした。彼は独学でヴァイオリン製作を始めたが当時のトリノの名工であったCarlo Giuseppe Oddone を師とし、製作技術においてさらに才能を開花させていきました。
その後イギリス・フランスで研鑽を積み、トリノに自らの工房を開きました。
製作家としての仕事ぶりについては、自身のオリジナル作品の製作と並行して他のメーカーやショップの為に白木の半完成品を供給し、生計を立てていたとも言われています。
しかしながら彼の精巧なエッジワークやきれいなパーフリングはとても評価されており、グァダニーニをはじめロッカ、プレッセンダなど当時から人気のあった精巧なコピーモデルも率先して製作していたと言われています。
本作品は彼の黄金期の作品のひとつであり、その精巧でバランスの取れた造りを見ても、妥協を許さない人柄を垣間見ることが出来ます。
またきれいな透明感のあるオレンジ色のニスがオリジナルとして全体を際立たせており、音もモダンイタリー特有のパワーと力強い音色を合わせ持っています。
トリノを代表するモダンイタリーの傑作とも言える本作品をぜひご覧ください。

製作地
イタリア トリノ
カテゴリ
モダン