Topicsお知らせ
日本ヴァイオリンソサエティ:ヴァイオリン貸与者募集(無償)のお知らせ
Jean Baptiste Vuillaume 1872年製作
2026.07.02
日本ヴァイオリンソサエティではこのたび、福原グループ様より、所有される Jean Baptiste Vuillaume 1872年製作のヴァイオリンを、将来有望な演奏家へ無償で貸与したいとのお申し出をいただきました。
福原グループ様は、資生堂の創業者・福原有信が1921年に設立した福原合名会社を起源とし、不動産・保険・施設管理・飲食業など多岐にわたる事業を展開されています。長年にわたり銀座という街と共に歩み、芸術文化との深い関わりを大切にされてきた福原グループ様より、次世代の芸術文化を担う演奏家への支援として、19世紀フランスを代表する名工 Jean Baptiste Vuillaume による貴重なヴァイオリンをご提供いただく運びとなりました。
Jean Baptiste Vuillaume は、19世紀パリにおいて最も重要な製作家の一人です。ストラディヴァリウスやグァルネリウスを深く研究し、その様式を高い完成度で再解釈した作品を数多く残しました。今回貸与予定の1872年製作のヴァイオリンは、ヴィヨーム晩年の作品であり、彼の生涯にわたる研究と製作技術の集大成ともいえる一本です。
当ソサエティは、楽器オーナー様と共に、選び抜かれた名器の貸与を通じて、世界で活躍する演奏家のさらなる飛躍のお役に立てればと考えております。
応募される方々の自己PR文、演奏動画は、一つひとつ真剣に拝読・拝見させていただきます。
皆様の想いが感じられる応募を心よりお待ちしております。


[楽器オーナー様からのご挨拶]
福原グループは、資生堂の創業者・福原有信が設立した福原合名会社を起源とし、不動産・保険・施設管理・飲食業など多岐にわたる事業を展開しています。このたび、所有するJean Baptiste Vuillaume(1872年製作)のヴァイオリンを、若手演奏家へ貸与することを決定いたしました。
私たちは資生堂創業家を起源とする企業として、長年にわたり芸術文化との関わりを大切にしてまいりました。1919年に創設された資生堂ギャラリーをはじめ、芸術文化への支援や多くの芸術家との出会いは私たちの企業活動を支える大切な礎となっています。その精神を受け継ぎ、私たちは2025年にサロンホール「La Salle F(ラ・サール エフ)」を開設いたしました。
今回の楽器貸与では優れた楽器を未来へ受け継ぐとともに、La Salle Fをはじめとした様々な場での演奏機会の提供や交流も含めて、演奏家一人ひとりの成長に寄り添い、その可能性を育んでいきたいと考えております。私たちの創業年である1872年に製作されたこの銘器が新たな時代へ受け継がれ、その音色を多くの方へ届けてくださる演奏家との出会いを、心より楽しみにしております。
福原グループ
- 応募資格
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- 現在プロの演奏家として活動されている方
- 将来プロの演奏家としての活動を志望する方
※特定の事務所・レーベル等に所属、または契約がある場合は、応募時にお知らせください。 - 貸与楽器
- ヴァイオリン:Jean Baptiste Vuillaume 1872年製作
ジャン・バティスト・ヴィヨーム 1872年製作 - 貸与期間
- 2026年8月下旬頃から貸与開始予定(2年間)
※貸与開始日は、最終決定後に調整のうえ決定いたします。
※貸与期間は、状況により協議のうえ変更となる場合があります。 - 費用
- 無償
※楽器保険料も楽器オーナー負担となります。 - 応募要項
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下記リンクのお申し込みフォームより、以下の内容をご提出ください。
- ① お名前
- ② メールアドレス
- ③ 年齢
- ④ 現在使用されている楽器とその年号
- ⑤ 自己PR(プロフィール含む400文字以内)
この楽器貸与を通して、演奏家としての活躍を目指す志や思いを述べてください。 - ⑥ 演奏動画(YouTubeに限定公開でアップロードしていただいたリンク)
- ⑦ 所属(楽団、音楽事務所、所属レーベル等、契約がある場合)
- 応募期間・
選考スケジュール -
- 2026年7月2日(木)〜 2026年7月23日(木)23:59(日本時間)
応募受付 - 2026年7月29日(水)
一次審査結果通知 - 2026年8月17日(月)
二次審査(対面)
※2026年8月21日(金)
二次審査予備日 - 2026年8月下旬予定
最終結果発表 - 2026年8月下旬予定
貸与開始(調整のうえ開始)
- 2026年7月2日(木)〜 2026年7月23日(木)23:59(日本時間)
- 結果通知
- 一次審査に合格された方には、ご登録いただきましたメールアドレスへご連絡いたします。
二次審査では、福原グループ様、弊社との面談を含む対面での演奏審査を実施させていただく予定です。
(ご注意)二次審査にご参加いただけない方は選考対象外となります。予めご了承ください。
楽器紹介
Jean Baptiste Vuillaume 1872年製作
ジャン・バティスト・ヴィヨーム 1872年製作
19世紀パリにおいて最も重要な製作家の一人である Jean Baptiste Vuillaume。1800年代当時、多くの演奏家が新作楽器よりも古いイタリアの名器を支持していた時代に、ヴィヨームはストラディヴァリウス、グァルネリウスを綿密に研究し、優れたコピー作品を数多く残しました。
その音作りへの探究心は生涯を通じて衰えることなく、より優れた作品を生み出すために様々な試行錯誤を重ねました。1851年のロンドン万国博覧会では、二つのカルテット作品と巨大なオクトバスを製作し、評議会メダルを受賞。1860年にはドゥムール・テルヌ通りのより広い敷地へ移転し、多くの優れたアシスタントを雇い入れました。この時期の作家たちは、後にミルクールやミッテンヴァルトにおける量産体制の礎を築くことになります。
その後、フランス政府よりレジオンドヌール勲章を授与され、世間の賞賛の頂点にあった最中、1875年にこの世を去りました。
晩年の1872年に製作された本作は、彼の生涯の研究の集大成ともいえる作品です。誇張のない完成度の高いストラディヴァリウス・モデルでありながら、f字孔やその周辺のフラットなアーチには、ヴィヨーム独自のスタイルが感じられます。
その音色は輝かしくも深みがあり、大ホールにおける演奏家のニーズを高い水準で満たす、極めて貴重なヴァイオリンです。
