Topicsお知らせ
日本ヴァイオリンソサエティ : ヴァイオリン貸与者募集のお知らせ Enrico Rocca 1914 “Ex-Aaron Rosand”
2026.04.27
このたび、日本ヴァイオリンソサエティでは、かつて米国を代表するヴァイオリニスト、Aaron Rosand が使用していた貴重なヴァイオリン1挺を、将来を担う演奏家に3年間無償貸与するにあたり、貸与者の公募を開始いたします。
銘器は、ただ保管されるために存在するのではなく、優れた演奏家の手で弾き継がれることによって、その真価をさらに輝かせていくものです。
本プロジェクトは、国内で活動する優れた演奏家に、より大きな表現と挑戦の機会を提供するとともに、Aaron Rosandが愛用したこの楽器を、未来ある演奏家へと受け継いでいくことを目的としています。
日々の活動の質を一段引き上げ、表現の幅を広げ、未来のキャリアにつながる挑戦へ。
この3年間が、演奏家人生における一つの確かな転機となり、この楽器にとってもまた新たな歴史の一頁となることを願っています。
対象楽器
Enrico Rocca(エンリコ・ロッカ)1914年製 “Ex-Aaron Rosand”(ヴァイオリン 1挺)


エンリコ・ロッカは、19世紀トリノ派の中心人物であるジュゼッペ・ロッカの息子として1847年トリノに生まれました。家族はほどなくジェノヴァに移り、少年期を同地で過ごします。父の死後は船員・船大工・木工職人として長く働いた時期を経て、1878年にジェノヴァで自らの工房を開設しました。
当初はリュート、ロンバルディアマンドリン、ギターといった撥弦楽器の製作が中心でしたが、1890年代に入ってからヴァイオリン制作を本格化させます。1901年にジェノヴァの名匠エウジェニオ・プラーガが没すると、ロッカはジェノヴァ随一の製作家としての地位を確立し、国外にもその作品が流通するようになりました。現在では、彼の作品群のなかでも1900年から1915年頃の晩年作が特に高く評価されています。
今回貸与対象となる1914年製の本楽器は、エンリコ・ロッカ晩年の作風を顕著に示す作品です。
豊満なアーチを備え、エッジワークやコーナーには彼ならではの力強いナイフワークが感じられ、堂々とした造形美があります。加えて、晩年ロッカ特有の気品ある黄金色のニスが、その表情をいっそう豊かにしています。
その音は、即応性の高い発音、輝かしい中高域、深い芯を保った低音を備え、ソリスティックかつ遠達性のある、ロッカ晩年の完成された響きを有しています。製作翌年に没するロッカが到達した最晩年の円熟を示す、極めて魅力的な一本といえるでしょう。
また、本楽器が米国を代表するヴァイオリニスト、アーロン・ローザンド(Aaron Rosand) の旧蔵楽器であることも特筆すべき点です。
その来歴は、本楽器が演奏家の実演において高く評価されてきたことを物語る重要な要素のひとつです。
- 貸与期間
- 3年間(貸与開始予定:2026年7月頃/返却予定:2029年6月頃)
- 応募資格
-
- • 国内在住の演奏家
- • 年齢制限なし
- 費用
- 無償
※貸与に伴うメンテナンス等の取り扱い、貸与中の遵守事項は、選考通過後に別途ご案内します。 - 応募要項(応募フォームにてご提出ください)
- ① お名前
② ご連絡先(メールアドレス)
③ 年齢
④ 現在使用されている楽器とその年号
⑤ プロフィール
⑥ 過去コンクール等受賞歴
⑦ 自己PR(400文字以内)
この楽器貸与を通して演奏家としての活躍を目指す志や思いを述べてください。
⑧ 演奏動画(YouTubeに限定公開でアップロードしていただいたURL)
⑨ 所属(楽団、音楽事務所、所属レーベル等、契約がある場合) - 選考方法
-
- • 一次審査:応募内容(書類)および演奏動画による審査
- • 二次審査:対面による最終選考(場所:弊社サロンを予定)
※一次審査では、応募者ご本人に演奏動画をYouTubeへ限定公開でアップロードいただき、そのURLをご提出いただきます。
※二次審査の詳細(日時・会場・演奏時間等)は、一次審査通過者へ個別にご案内します。 - 募集期間
及びスケジュール -
- • 応募受付:2026年4月27日(月)〜 2026年5月21日(木)23:59(日本時間)
- • 一次審査結果通知:2026年5月29日(金)
- • 二次審査(対面):2026年6月6日(土)、6月8日(月)、6月9日(火)のいずれか
- • 最終結果発表:2026年6月10日(水)予定
- • 貸与開始:2026年7月頃(調整のうえ開始)
- 応募方法
- 最下部フォームにてお申し込みください。
