日本ヴァイオリン

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アントニオ・ストラディヴァリ 1714年製「ダヴィンチ」のオークション出品のお知らせ。

2022.03.15

この度日本ヴァイオリンはアントニオ・ストラディヴァリ 1714年製「ダヴィンチ」をTarisio社のオークションに出品致します。

弊社は2007年から現在までの約15年間、黄金期を代表するこの歴史的ヴァイオリンの管理及び音楽家への貸与を行ってきましたが、現オーナーの意向により、次の世代へ引き継ぐこととなります。
この楽器は2018年に弊社が主催した東京ストラディヴァリウスフェスティバル2018 ‘f'enomenon ストラディヴァリウス300年目のキセキ展でも展示をし注目された大変思い入れが深い1挺です。

昨年9月にタリシオ社CEOジェイソン・プライス氏と弊社の代表中澤が話し合い、”ダヴィンチ”の出品を決めました。
このオークションを通して、名器の素晴らしさを世界中に広く周知しながら、次のオーナーに楽器が引き継がれていくことが非常に楽しみです。

ストラディヴァリウス”ダヴィンチ”は1974年にSotheby’s で落札されて以来、約50年ぶりのパブリックでのオークション出品となり、黄金期のストラディヴァリウスの出品は十数年ぶりとなります。
今後、ロンドン、ニューヨーク、ベルリン、北京、上海、香港、東京とオークションプレビューを致します。
東京は弊社とTARISIO社と共催致しますので、後日改めて詳細と共にお知らせ致します。

Antonius Stradivarius 1714 ‘DaVinci’

1714年のオリジナルのラベルをもつこの美しいヴァイオンこそ、ストラディヴァリの黄金期を代表する逸品である。「匠がなせる最高のスタイル1」と、うっとりさせるスクロール、柾目カエデ材の細やかなでありながら、左右に伸びる杢目の躍動感が際立つ一枚板の裏板という特徴で多くの人々を魅了してきた。
デスモンド・ヒルによると、一時はエモンヴィルの手元にあったこのストラディヴァリウスを、1881年6月、ジョセフ・シャルドン(1843-1930)がオークションで落札している。そして同氏を経由して、「ダ・ヴィンチ」はレオン・デュ・ジャンゼ伯爵のコレクションに収まったと思われる。そして一旦パリの楽器商に戻った後、1888年にはJ・フォーシーに売却される。1914年5月には、カレッサ&フランセを介してベルリン出身のチャールズ・タンシュが購入するが、その後アルベール・カレッサが再び手に入れ、1924年、エリック・ラックマンに売却し、「ダ・ヴィンチ」は米国に渡る。数か月後、エミール・ヘルマンがロシアのヴァイオリン奏者、トーシャ・ザイデル(1899-1962)に売却し、40年間ザイデルのもとにおかれた。「ダ・ヴィンチ」は、1962年に持ち主が代わった後、1974年にはロンドンのオークション、サザビーズで落札された。現在は日本ヴァイオリンを介して、国内のオーナーに収められている。「ダ・ヴィンチ」という名称は、カレッサ&フランセが発行した証明書に始まるが、これをアーネスト・ドリングは、「あのイタリアの巨匠の名作に因んで、その豊かな美にあふれる姿からつけられたのだろう。」と著書で語っている。

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