日本ヴァイオリン

Lorenzo Ventapane 1820

ロレンツォ・ヴェンタパーネ1820年製

ロレンツォ・ヴェンタパーネは、イタリア・ナポリを拠点に活動した著名なヴァイオリン製作家であり、ナポリ派の中でもガリアーノ・ファミリー以外で最も重要な製作家とされています。
彼の作品は、構造、ニス、音色の面でガリアーノ家の影響を強く受けており、特に縦長で平行に近いf字孔、染色した紙を使用したパーフリングなどにナポリ派特有の特徴が見受けられます。 ヴェンタパーネの楽器は、金褐色のニスが特徴で、同時期のガリアーノ・ファミリーによるの緑がかったニスとは異なる魅力を持っています。
彼は音響的な品質を重視し、装飾性よりも音の豊かさや響きを追求していたとされています。 ナポリ派の伝統と個性的な職人技が融合した貴重な楽器として、現在でも多くの演奏家に愛用されています。
1820年に製作されたこのヴァイオリンその例外にもれず、深く密度の高い音色を備え、密度を保ち大ホールに音を響かせる力強さがあります。

製作地
イタリア・ナポリ
カテゴリ
モダン