日本ヴァイオリン

Pierre & Hippolyte Silvestre 1840

ピエール&イポリット・シルヴェストル 1840年製

シルヴェストル兄弟は、ジャン=バティスト・ヴィヨームの影響を受けながらも、自らのスタイルを築き上げ、やがて活動の拠点をリヨンからパリへと広げていきました。その洗練された作風は、現在も多くの演奏家や愛好家を魅了しています。こちらのヴァイオリンは、19世紀フランスの名工の兄弟、ピエール・シルヴェストルとイポリット・シルヴェストルによって、1840年にリヨンで製作された作品です。製作番号「245」が記されており、彼らの高い技術力と芸術的な感性を今に伝えています。この楽器に使われているニスは、赤みを帯びたオレンジ色で、19世紀フランスらしい華やかさと温もりを感じさせます。美しさと響きの両面において優れたこの作品は、当時のフランスの弦楽器製作の粋を今に伝える、まさに傑作といえるでしょう。

製作地
フランス リヨン
カテゴリ
モダン