日本ヴァイオリン

Giovanni Fichera 1950-60 (Vincenzo Sannino model)

1950-60年製作 ジョバンニ フィケラ

19世紀後半のナポリでは、18世紀アレッサンド・ガリアーノ(Alessandro Gagliano w.1700-1730)から続く、所謂「ガリアーノ一族」の最後の継承者であるラファエレとアントニオ(Raffaele, Antonio Gaglano )、そして兄弟で10歳年下のジョヴァンニ2世がヴァイオリン製作を続けていました。

フィケラはその真正ナポリ派(ガリアーノ派)を継いだ最後のヴァイオリン職人と言われるヴィットリオ・ベラローザ(Vittorio Bellarosa)の弟子と言われています。
師匠であるベラローザのスタイルを継承し、ガリアーノ派を基本にインスピレーションを得た素晴らしい作品を作り続けました。

彼はナポリ北部のカソリア(Casoria)にて、自身のスタイルを確立して製作を続けます。

今回の作品は音量に特化したフラットなアーチが特徴で、当時同じくナポリで活躍した名工、Vincenzo Sanninoのモデルです。
薄いオレンジ系で琥珀色掛かった薄めのニスを使用しています。

製作地
イタリア ナポリ
カテゴリ
モダン