日本ヴァイオリン

Giovanni Battista Guadagnini 1779

1779年製ジョヴァンニ・バッティスタ・グァダニーニ

ジョヴァンニ・バッティスタ・グァダニーニは18世紀後半において、ストラディヴァリ、グァルネリ"デル・ジェス"に次ぐ最も偉大なヴァイオリンメーカーとして知られています。
グァダニーニは1711年6月23日、現在の北イタリアのピアチェンツァ県のビレーニョの集落で生まれました。彼の人生とキャリアは、4つの都市、ピアチェンツァ、ミラノ、パルマ、トリノの4つの異なる期間に分けられます。
1758年前後、クレモナにいたとも言われていますが、それは未だ定かになっていません。
1771年グァダニーニは終の住処であるトリノに引っ越し、その2年後から著名なヴァイオリンコレクターのコツィオ・ディ・サラブエ伯爵との密接な関係が始まります。この時期、コツィオ伯爵はグァダニーニに良質な製作材料を全て手渡し、製作された楽器のほぼ全て買い取っていました。またコツィオ伯爵はストラディヴァリの末裔パオロから買取った工房の資料をグァダニーニに渡し、ストラディヴァリウスを模倣するよう強く働きかけていました。
1779年にトリノで製作されたこのヴァイオリンのラベルの最後には
"alumnus Antoni Stradivari"
"アントニ・ストラディヴァリ卒業生"
の一文が添えられています。
取り立ててそのアーチからは他の都市で製作された彼の楽器にはない、ストラディヴァリの影響が顕著に見受けられます。
そのニスはミラノ時代に見られた繊細な透明感のある赤いニスが再び用いられており、力強い密度のある、奥深い音色を備えています。
4つの都市における44年間に及ぶ、グァダニーニの試行錯誤と成功の集大成である傑作、是非ご覧下さい。

製作地
イタリア トリノ
カテゴリ
オールド