日本ヴァイオリン

Giovanni Battista Guadagnini"ex-Kneisel" 1752

ジョヴァンニ・バッティスタ・グァダニーニ"ex-kneisel" 1752

ジョヴァンニ・バッティスタ・グァダニーニはアントニオ・ストラディヴァリとジュゼッペ・グァルネリ『デル・ジェズ』に次ぐ最も偉大な製作家として知られており、力強い個性を備えた作品を残しました。
その活動は生涯に亘って5つの都市で行われますが、1740年頃からピアツェンツァで始まり、1749年には親交のあったチェロ奏者、カルロ・フェラーリの助言に従い、芸術の中心地であったミラノに拠点を移します。
1752年、ミラノにて製作されたこのヴァイオリンはこの時期の作品群の例外に漏れず、最高品質の木材が用いられ、透明感のある赤みを帯びたニスを纏っています。
力強く切られたf字孔と動きのあるフラットなアーチからは、グァダニーニが演奏家からのフィードバックを受け、演奏性と音の観点から独創的にそのスタイルを改変していったことが見受けられます。
その深く暖かみのある力強い音色は数多くの聴衆を魅了してきました。

この作品は後世、ヴァイオリニストのフランツ・クナイゼルによって愛用されていました。
クナイゼルは1885年、ボストン交響楽団の指揮者に就任し、1905年以後はニューヨーク音楽芸術研究所(ジュリアード音楽院の前身)にて教鞭を執り、数多くの演奏家を輩出しました。

製作地
イタリア ミラノ
カテゴリ
オールド