日本ヴァイオリン

Nicolo Amati 1677 3/4Violin Cremona Italy

ニコロ・アマティ 1677年製作 3/4ヴァイオリン

アンドレア・アマティによってヴァイオリン製作の歴史が始まってから100年経った頃、製作技術はある意味高みに達し、ニコロ・アマティとその弟子達の下で完成をみることになります。彼らがニコロの工房で働いていたという明確な記録はありませんが、フランチェスコ・ルジェリ、アントニオ・ストラディヴァリ、G・B・ロジェリ、ヤコブ・シュタイナーといった偉大な作家達は明確にニコロのスタイルを模倣、研究し、ヴァイオリン製作の礎を築きました。
1677年製と記された、ニコロ・アマティという巨匠自身の製作によるこの愛らしいヴァイオリンは子供用ヴァイオリンの例で、胴体の長さは330mmであり、現代においては3/4サイズに相当します。
表板は、均一な杢目のスプルースに、裏板は曇り空を思わせるスラブカットの美しい一枚板により製作され、バーズアイと言われる杢目を持っています。深みのあるオレンジゴールドのニスを纏っています。
スクロール注意深くエレガントに造形され、楽器全体にわたって精緻に卓越したセンスで製作されており、ニコロ・アマティの豊かなキャラクターが顕現しています。
その音は非常にパワフルな実力に、深く甘い繊細な音色を備えています。

製作地
イタリア クレモナ
カテゴリ
オールド