日本ヴァイオリン

A Viola by Ansaldo Poggi 1927
”1st Premio Concorso Nazionale Liuteria Roma 1927”

20世紀代表するイタリア・モダン製作家でありますアンサルド・ポッジ。
彼は1920年代中頃チューリッヒのフィオリーニの工房での修行を終えた後、故郷であるボローニャに自身の工房を構えました。
若くして数々の製作コンクールに精力的に出品し、1923、25、27、29年と続けざまにメダルを獲得し、黄金期と呼ばれる時代を迎えます。
このヴィオラは通常のラベルの下に、もう1枚『1927年のローマにおける国際製作コンクールで優勝』というラベルが追加で貼られており、数少ないヴィオラの中でも特別に製作されたであろう大変貴重なものです。
フィオリーニ・スタイルによるその優美なフォルムと、ポッジならではのシャープに切り取られたf字孔からは、若きポッジの繊細な息遣いが感じられます。

※現在の使用者は有冨萌々子さんです。

製作地
イタリア ボローニャ
カテゴリ
モダン