日本ヴァイオリン

Carlo Giusseppe Oddone 1924

カルロ・ジュゼッペ・オドーネ 1924年製

ジュゼッペ・ロッカと並び称され、ファニオラの作風にも大きく影響を与えた20世紀トリノを代表する製作家です。
若くしてロンドンの楽器商フレデリック・ウィリアム・シャノーのもとで働き、その後トリノに戻り、イギリスーフランスにおける精緻な製作技術と、温かみのあるイタリアの伝統を兼ね備えた革新的なピエモンテの製作スタイルを確立しました。
彼は生涯に300挺ほどの楽器を製作しましたが、そのすべての楽器のラベルに番号が記されています。
188挺目に製作された1924年製のこのヴァイオリンは当時のヴァイオリン製作コンクールにおいてメダルを獲得した記念すべき作品です。
均整のとれた美しいモデルに繊細なパフリング、広めのエッジ、透き通った美しいオレンジイエローのニスは彼のキャラクターが最も顕現した黄金期の作品と言えるでしょう。
朗々とした力強さに輝かしく透き通った音色をもっています。
トリノの名品、是非一度ご覧ください。

製作地
イタリア トリノ
カテゴリ
モダン