ジュゼッペ・アントニオ・ロッカ 1839年製を販売いたしました。
ジュゼッペ・ロッカは1834年、トリノに拠点を移し、プレッセンダの工房で学んだ後、自身の工房を構えます。ディーラーであり、コレクターであったタリジオと親交があり、タリジオの所有していたストラディバリウス”メシア”に多くの影響を受けます。
この作品も”メシア”のモデルによって製作されています。
数奇な運命を辿ったジュゼッペ・ロッカですが、若かりしロッカの最も充実した時期の作品であると言えるでしょう。
鑑定書にはExellent Preservationと記載があり、素晴らしい保存状態です。
裏板はスラブカットの一枚板が用いられており、夕暮れ時の雲り空を思わせる美しさです。
音はその外観に違わず、奥深い音色にパワフルな芯のある音量を備えています。
- 製作地
- イタリア トリノ
- 製作年
- 1839年
- 胴体長
- 357mm