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Antonio Stradivari 1717 ”Hamma”をプライベートセールにて販売致しました。

2018.10.29

フリドリン・ハンマ(1818-1892)は、優れた弦楽器の専門家、コレクターとして知られていた。1864年、彼はハンマ&カンパニーというヴァイオリン店をシュトゥットガルトに開店する。のち、ハンマ&カンパニーは、世界を代表するヴァイオリン工房としてその名を轟かせるようになる。その素晴らしいコレクションには、イタリアヴァイオリンの傑作ともいわれたストラデイヴアリウスの「ソイル」(1714)、「エンペラー」(1715)、「サン・ロレンツォ」(1718)が名を連ねるが、これらストラデイヴァリの代表作に並ぶ一部のヴァイオリンは、この美しい1717年製「ハンマ」と同じ名前で親しまれていた。よって、製作年が同じ一部のヴァイオリンについては、混乱を招いたのは言うまでもない。そして1944年7月の空襲でハンマ工房が破壊されたことで、貴重なヴァイオリンと共に「ハンマ」に関する記録ががすべて失われたため、一部の「ハンマ」と呼ばれたヴァイオリンの歴史を辿ることは不可能となった。

この「ハンマ」は、ストラデイヴアリウスの黄金期の素晴らしさを代表する作品である。美しい柾目カエデであしらえた2枚の裏板は、中心から緩やかに下りていく中幅の顕著なフレームが特徴的である。黄金色のベースに鮮やかなオレンジレッドのニスが塗られている。

世界的に著名なアルバン・ベルク弦楽四重奏団で40年近く第1ヴァイオリン奏者を務めたギュンター・ピヒラーは、数年間「ハンマ」を演奏する機会があり、その時のことを熱く語っている。「音質はまさに天使の声を思わせる。望んだ音の特徴を確実に再現できるこのヴァイオリンは、どんなに大きなホールをも音満たす偉大なるパワーを持っている。」

名演奏家、マキシム・ヴェンゲーロフは、2016〜2017年に開催された数々のリサイタルで「ハンマ」を演奏しており、2017年にリリースしたヘンリク・ヴィエニャフスキの楽曲を演奏したコンサートのライブ収録アルバムでは、その音色がお楽しみいただける。

前澤友作氏所有

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