Sound Tuning音調整

数々の演奏家にもご満足いただいた、
熟練の職人によるメンテナンス。

ヴァイオリンは自然の素材で、温度・湿度など環境の変化にとても敏感です。
楽器を調整することにより驚くほど音が良くなったり、弾きやすくなります。
定期的なメンテナンスは無くてはならないものですので、ぜひ当社の音の職人にご相談下さい。

駒の調整
駒の状態によって音に大きな影響があります。
弦が押さえづらい、隣の弦を一緒に弾いてしまう、弦が傷むなど、楽器の弾きにくさの原因になる事もありますが、
調整により改善することが出来ます。
魂柱の調整
ヴァイオリンの音を決める上で最も重要な手段の一つです。
位置、強さ、精度、材質などにより音に大きな違いが出ます。
高音と低音のバランスや音の伸びは、魂柱の調整や交換によって改善する事が出来ます。
ノイズの対策
ノイズは、はがれ、割れ、ナットの不良、弦の劣化等によって発生しますので、異常のある時は当社へお持ち下さい。

※ 料金は楽器修理標準価格表をご参照ください。

音を良くするための知識

駒の角度

駒はボディーに音を伝える大切なパーツで接着されておらず、表板に乗っているだけです。
横から見て駒がまっすぐ立ち、駒の脚が表板に密着していればOK。

下の写真のように駒が倒れていたり曲がっているものは、直しや交換が必要です。

駒の正しい位置

駒の正しい位置は楽器によって多少異なる事がありますが、写真に標準的な位置を示しました。わかりにくい時はご相談下さい。

駒を正面から見てみましょう。

  • f字孔の刻みのライン上に駒の足の中心が乗っている。
  • 楽器の中心に立っている(左右にずれていない)
  • 弦が指板の上で左右均等の位置を通っている。

駒の高さやカーブなど

弦の高さや間隔等は駒によって決まります。駒が高過ぎたり、低過ぎたりするときには調整が必要です。
また、駒の描くカーブが適正でないと弾きづらくなります。
この他、弦が駒に食い込んで溝が深くなっていると、弦が切れやすくなりますし、音にも良くない影響を与えます。

弦の寿命

弦の寿命はどの位と考えれば良いでしょうか?切れるまでが弦の寿命というわけではありません。
弦は張力で次第に伸びてゆき、やがて弾力を失ってしまいます。音に張りや輝きが無くなり、音量も弱くなってきます。
押さえのツボも変わってくることがあります。このような時、弦をはじいてみると余韻が少なくなっています。
弦が錆びたり巻き線が痛んでほつれていると、ノイズが出たり駒の溝を痛めたりすることもあります。
専門の方で早ければ数週間、一般の方でも半年位が限度です。
毛替えと一緒に楽器のメンテナンスも兼ねて、弦を定期的に交換するのも一つの良い方法です。

糸巻き

ヴァイオリンを弾く時、まずしなければならないのが調弦です。
従って、糸巻きの具合が悪ければ演奏第一歩からつまずく事になってしまいます。

糸巻きは摩擦力だけで止まっていますから、糸巻きと穴がきれいに合っていないと、固かったり戻ったりしてうまく調弦できません。
穴が合っていれば潤滑剤などで改善できることもあります。穴が合っていない場合は太い糸巻きに交換するか、作業が必要になるかも知れません。
特に埋め直しは時間もかかりますので、不安のある方はお早めにご相談下さい。

お勧め 楽器のアップグレード

皆さん、ご自身の楽器は最高の状態にありますか?当店では様々な方法で楽器の潜在能力を存分に引き出すための調整を行っております。
安定している場合、駒・魂柱などは特に変える必要はありません。しかし、楽器の経年変化などにより不具合が出る場合もあります。
魂柱が短くなる、駒が反る、弦が食い込むといった弊害により、これらは音量・音色の低下を引き起こします。
当店では古い材料を用い、その楽器に合った駒・魂柱をセッティングし、音量・音色・バランスを改善していきます。

また、当店オリジナルの「特殊アジャスター」、オーディオ評論家の江川三郎氏監修の「ヴァイオリン・グリース」など、科学的な見地に基づいた音量・音色改善の方法もお勧めです。
ネジの接合部に起因する雑音を取り除くために特殊合金を使用しており、全ての弦の倍音・ダイナミクスを増加させ、クリアで透明な音を演出します。特殊アジャスターは1週間お試しいただけます。
また、その考えを基本に同じく振動を減少させる効果のある粉末をグリースで練り上げた「ヴァイオリングリース」をご用意しました。 ネジ部分に塗ることにより、同じような倍音効果を得られます。
楽器のランクアップをお考えの方、音にお悩みの皆様、是非ご相談下さい。

魂柱調整

魂柱は楽器の表板のf字孔から出し入れします。
専用の特殊な工具(セッター)の先端を魂柱に差し、f字孔から中に入れて立てます。上下が正確に表板・裏板に接触しなければいけませんので、すき間があれば魂柱を取り出し、削って調整します。最終的に「適正な位置」に「適正な強さ」で「すき間無く」立てるという難しい条件が求められます。
魂柱の状態は音にとても大きな影響があります。調整してみると驚くほど音が変わることも珍しくありません。

ナット

ナットの状態は、あまり多くの注意が払われませんが、溝が深いと弦が痛みやすく、音程が安定しない原因にもなります。
また、高過ぎたり間隔が悪いと押さえづらかったり、弾きにくくなります。
さらに、溝の形によりノイズを出す原因になります。
ナットの弦間隔は指の太さなどによっても違いますから、重音が押さえづらい時は、駒と一緒に点検する必要があります。
指板の調整(修理)をする場合はナットの調整も含めて行います。

指板

指板は通常、黒檀という非常に硬い木で作られていますが、使用するうちに次第に磨り減り、良い形を保てなくなってきます。
状態の悪い指板はノイズ発生の原因になり、音程が取りづらくなるなどのトラブルを起こすことがあります。
指板の厚みが充分であれば表面を削って整形します。指板が薄い場合は交換をおすすめします。
交換することで、音の面でも有利に働くことが期待できます。
形の悪い指板を修理すると、格段に弾き易くなることが実感できるはずです。

ノイズ:「物理的接触」と「音質のがさつき」

ノイズには大きく分けて「物理的接触」によるびびり音と、「音質のがさつき」とがあります。
例えば「物理的接触」とは、はがれやパーツのがたつきなどが、原因で起こる微細な打撃音のことです。
「音質のがさつき」は、音色に艶が無くなり、乾いた感じになり、音自体が雑音っぽくなってしまうことです。
「物理的接触」には原因がたくさん考えられますので、まずはその原因を突き止める事が第一です。
例を挙げれば、割れ、はがれの他、弦の痛み、指板の不具合、アジャスタの弛み、テルピースとアゴ当ての接触、異物の付着など、実にさまざまな原因があります。
「音質のがさつき」は、湿度の影響や魂柱・駒の状態などにより起こりやすい他、弓毛に付ける松ヤニが多過ぎる場合にも荒れた感じの音になります。松ヤニは必要な時にさらっと付けるようにした方が良いでしょう。
また、ノイズのトラブルは、冬場の乾燥した時期に起こりやすく、湿度の管理にも気をつける必要があります。

楽器を長持ちさせる知識

乾燥のし過ぎには気をつけましょう

梅雨の時期と並んで冬は楽器のトラブルが起きやすい季節です。
冬場の乾燥のし過ぎはノイズの原因を招くだけでなく、楽器の破損(はがれ・割れ)につながることもあります。
おおよそ、湿度が40%を切るようなときは対応が必要でしょう。
湿度計を使いながら、極端な乾燥にはダンピットを使うなどしてトラブルを未然に防ぎましょう。

ダンピットの使用方法

  1. ダンピットを水に入れ充分水を含ませます。
  2. 水がしたたらない程度にダンピットを軽くしぼり、外側の水分を拭き取ります。
  3. 弦が指板の上で左右均等の位置を通っている。

楽器の汚れ

ヴァイオリンは弓に松ヤニを付ける関係上、丁寧に扱っていても汚れやすいと言えます。
通常、使い終わった楽器は柔らかい布で軽くぬぐってあげます。主に松ヤニと汗を拭き取りますが、その場合、布を2枚以上用意して松ヤニと汗は別の布で拭き取る方がいいでしょう。
布は、ある程度使ったら洗うなどして取り替えます。
楽器の中のほこり等を軽くぬぐっても取れない場合は、決して薬品などを使わず、工房へお持ち下さい。

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