日本ヴァイオリン所有のグァルネリ・デルジェス 1734 "Prince Doria”が
イタリアのヴァイオリン博物館に期間限定で寄託されています。

日本から初めてクレモナ・ヴァイオリン博物館にオールド楽器が寄託されることとなりました。
博物館で展示されるには著名鑑定家の厳密な審査だけでなく、専門のサイエンスチームによる念入りな解析が長期に渡り行われます。
目に見えない年代解析や、デンドロクロノロジー(Dendrochronology 年輪年代法)を用いて、非常に念入りに解析がされ、
さらに楽器を使ったテストコンサートも行われ、音の研究・改善が併せてなされます。
このJoseph Guarneri del Gesu 1734 "Prince Doria"はオリジナルのニスも綺麗に残っており、コンディションも音も素晴らしく、
世界に現存する約200本のデルジェスの中でもトップクラスであることが評価され、今回の寄託に至りました。

ちなみにデルジェスはメニューイン、パガニーニ、クライスラーなど歴史的演奏家が愛用しており、
日本人では五嶋みどりさんが愛用されていることで有名な、ストラディバリウスに並ぶ名器です。
博物館内で来場者の方に向けてこの楽器についてパネルディスカッションが行われました。

寂しいですが、期間限定の寄託なのでまた会える日までしばらくイタリアでしか見ることができなくなります。
ミラノにお越しの方は是非クレモナ市のバイオリン博物館へお越しください。
最後に、クレモナ博物館キュレーターのカチャトリアン氏、研究を担当いただいたscience committee のグレッグアルフ氏をはじめ、
関係者の方々に深謝いたします。