
皆様、今回はクレモナの製作者の中でも将来有望株として注目されている製作家Luca Salvadoriをご紹介いたします。
彼のプロフィールは以下の通りです。
1962年3月1日 MantovaのPoggio Ruscoに生まれる。Goldsmith’s Art Schoolに2年間、クレモナ国際ヴァイオリン製作学校に4年間通い、1982年にディプロマを取得。
1990年以降の彼のコンクール受賞歴は以下の通りである。
| 1990年 |
Bangnacavallo製作コンクールにてヴァイオリン部門で銀メダルを獲得 |
| 1991年 |
第6回クレモナ国際ヴァイオリン製作コンクールにてヴァイオリン部門で9位に入る。 |
| 1992年 |
Bangnacavallo製作コンクールにてヴァイオリン部門、チェロ部門共に銅メダルを獲得。 |
| 1997年 |
第8回国際トリエンナーレクレモナヴァイオリン製作コンクールにてヴァイオリンで12位に入る。 |
| 1999年 |
Bavenoイタリアヴァイオリン製作コンクールにてヴァイオリン製作部門の得点で最高得点取得者に送られ“Pro Loco Award”を受賞
第2回パリ国際ヴァイオリン製作コンクールにてヴァイオリン部門で10位に入る。 |
| 2000年 |
第9回トリエンナーレクレモナ国際ヴァイオリン製作コンクールにてビオラ部門で5位に入賞する。
アメリカのFortMitchellで行われたVSA弦楽器製作コンクールにてヴァイオリンで銀メダルを獲得。 |
| 2001年 |
ドイツMittenwald弦楽器製作コンクールにて8位に入る。
Bavenoイタリアヴァイオリン製作コンクールにてヴァイオリン製作部門の得点で最高得点取得者に送られる“Pro Loco Award”を受賞 |
| 2003年 |
第10回国際トリエンナーレクレモナヴァイオリン製作コンクールにてヴァイオリンで6位入賞と特別賞を受賞する。 |
| 2004年 |
アメリカのPortlandで行われたVSA弦楽器製作コンクールにてヴァイオリンで銀メダルを獲得
第7回パリ“Etienne vatelot”弦楽器製作コンクールにて7位入賞 |

現在クレモナのCorso Matteottiに工房を構え、イタリア国内の演奏家から、ヨーロッパ・アジアの演奏家に向けて精力的に製作活動を続けている。
彼のモデルはストラディヴァリを基にしているが、彼個人のパーソナルなモデルも高い完成度で評価されている。

工房の写真は彼の最新作と共に。この写真の作業台にのっている作りかけのヴァイオリン皆様は気が付かれましたか?!よくよく見ると横板だけニスが塗られているのが分かると思うのですがいかがでしょうか?

普通一般的には白木で全て組み上げてからニス塗りを始めるのですが、彼の独特の製法で先に横板だけニスを塗ってしまいます。理由を聞いたところ、横板だけでニスを塗るほうが、1刷毛で塗り直しせずにむらなく塗る事が可能だからだそうです。表板と裏板が接着された状態だとちなみにスクロールの部分もネックをセットする前にニスを塗ってしまうそうです。コレは胴体とネックが接着されているよりもはるかに持ちやすく、ニスが塗りやすい事がメリットだそうです。
私もこの方法は面白いと思うので是非一度試してみようと思っています。
第4号 クレモナの製作家ルカ・サルヴァドーリ(Luca Salvadori)ご紹介
第3号 クレモナの製作家シルビオ・レヴァッジ (Silvio Levaggi)ご紹介
第2号 クレモナの製作家オリッピ・パトリツィオ (Patrizio Orippi)ご紹介
第1号 『Le notizie da Cremona』 開設のご挨拶